4月19日:礼拝メッセージ

4月19日   礼拝メモ       (T・O)
  テモテⅡ4章6~8節  (説教) 朝比奈悦也師
 「信仰に基づいた実際生活」
         
 このテモテへの手紙を書いたパウロは、3回に亘って伝道旅行をし、多くの人々を信仰に導き、各地に教会を建設していった。その後、ローマで囚われの身となったが、釈放されて5~7年間、様々なところに行って伝道した。しかし再びローマで捕らえられ、悪名高いネロ皇帝の時に殉教の死を遂げた。新約聖書にパウロの書簡が13収められているが、この第二テモテはパウロの生涯の一番最後の書簡と言われている。6節で殉教の死が迫っていることを自覚していたことが記されているが、このような状況下でパウロは生涯を振り返り、信仰を守り通したと語っている。そのパウロの信仰に基づいた実際生活とはどのようなものかを学ぶ。


一、逃避ではなく挑戦する生活
 パウロは自然災害や人災、死を覚悟しなければならない厳しい困難な中を通らなければならなかった。このような厳しい戦いの人生を生きながら、問題から背を向けず、逃げ出さず、信仰をもって真正面から取り組み、チャレンジしていった。

 

二、苦戦ではなく善戦する生活
 どんな苦境の中にも、恐れず、ひるまず、勇敢に、大胆に、積極的に善戦していった。善戦とは、持てる力をフルに活用し、ベストを尽くすこと。ベストを尽くすことができたなら、後悔のない、心の底に深い頷き、納得が得られるものであり、そのような戦いをするなら、戦っている本人だけでなく、周囲の人々にも良き感化を与え、良き証しがたてられる。

 

三、敗北ではなく勝利の生活
 強がりでなく、心の底から勝利が頷ける生活であった。8節でパウロは「今からは義の栄冠が私のために用意されているだけです」と記している。栄冠とは勝利者に与えられるもの。8節のことばは、勝利の生活を送った者だけが語れる心の底からのことばである。パウロは数々の苦境の中でチャレンジし、善戦し、勝利することができた。そしてこの勝利は、この世の生活における勝利だけではなく、18節で「天の御国に救い入れてくださいます」とあるように、神の御許に迎え入れられる永遠のいのちへの確信が与えられ、永遠の報い、永遠に対する勝利をも意味する。この勝利の生活は自分の頑張りによるのではなく、聖書に基づいた信仰によって可能とされる。

 私たちもこの信仰をもって、厳しい現実問題と真正面から向き合い、ベストを尽くして善戦し、勝利の生涯を歩ませていただくお互いでありたい。