5月10日

5月10日   礼拝メモ       (T・O)
  ゼカリヤ4章6節    (説教) 朝比奈悦也師
 「わたしの霊によって」
         
 ゼカリヤは紀元前520年頃に活躍した預言者。イスラエルの国は王国時代を過ぎ、南北に分裂した北王国はアッシリヤによって滅ぼされた。その後南ユダ王国もバビロニヤ帝国によって滅ぼされ、捕囚となっていたが、次に興ったペルシャ帝国のクロス王の時に解放され、4万2千の民が帰還。絶望の中からはい上がった民たちは希望に満ち、イスラエルの復興のため50年近く廃墟となっていた神殿再建に取り組んだ。しかし捕囚中イスラエルの地に住み着いた異邦人たちによって工事が妨害され、16年も中断する間に、神殿再建の熱望が失望に変わり、絶望し、再建を諦めてしまっていた。そのような民を励ますために預言者ハガイとゼカリヤが神様から遣わされた。励まされた民たちは遂に神殿を再建することができた。この神殿が完成したときにゼカリヤがイスラエルの民を励まして語った言葉がゼカリヤ書に記されている。4章6節「権力によらず、能力によらず、わたしの霊によって」は、ゼカリヤ書全体のメッセージが集約された大切な教えで、厳しい現実に生きる人々にとって黄金律とも言うべきおことばである。今朝、これが何を語っているかを学ぶ。


一、絶望の中にあっても天の窓は開いている。
  八方ふさがりで、絶望的であっても、神様は居ら れ、天の窓は開いている。
二、絶望の中で、無力さを味わい、神の力を知れ。
  絶望は力ある神がおられることを知る最高のチャンスである。力あるお方に目を向けよう。
三、絶望の中で信仰を持って立ち上がれ。
  無力な人間に頼らず、力ある、できるお方に希望をおいて生きよ、と語られている。


 今朝伝法教会の創立記念礼拝を迎え、特に高見チャペルが与えられたことに、この聖言がその通り実現したことを再確認したい。初代のクリブ先生から朝比奈協・キク先生、朝比奈寛・千鶴子先生へと働きが引き継がれ、教会は拡大。それに伴い集会場も広い所も次々移ったが、何とかこの地に会堂をと願い、祈り続けていても現実的に不可能な状況であった。 しかし天の窓が開かれ、候補地が見つかり、様々な困難な中も神様は道を開いて下さり、また一同も信仰を持って立ち上がり、今日のチャペルを入手できた。銀行融資も15年で完済。後は数年の信徒融資返済のみ。見事にみことばの実現を見た。改めて感謝。この先、どのような中を通過しようとも、天の窓は開かれていることを忘れず、信仰を持って進み行こう。