７月19日 礼拝メモ （Ｔ・Ｏ）
マルコ５章１～20節 (説教) 朝比奈悦也師
「主イエスによる平和」
今、国を挙げて防衛問題が様々議論されているが、私たちが必要としているのは平和である。しかし人間にはそれとは反対方向に舵を切ってしまう弱さがあり、そのため人類歴史には繰り返し戦争が起きてきた。私たちが求める平和について、聖書は根本的な角度から解き明かし、具体的に教えている。今日は聖書の示す根本的な平和について学ぶ。
一、平和の危機
世界中至る所で戦争や武力衝突が起こっている。平和を唱える先進国が武器を売り、金儲けをしているのが実情。国家間、部族間の対立だけでなく、私たちの社会の中のあらゆるところで争い、いじめ、いがみ合いが起きている。実際私たち皆が経験し、そのために苦しみ、傷つき、痛んでいる。平和が脅かされ、崩れ、危機に瀕している。
二、イエス・キリストの平和が必要
なぜ平和が崩れているのか。その根本原因は人にある。聖書は、人の心の中にある平和を破壊する罪が原因だと言う。人の心から平和を築く上で大切な愛が失われ、憎しみや妬みに支配されて、無関心、裏切り、偽りが横行している。平和を破壊する根本原因である心に解決がなければ平和は来ない。人の心を変えることができるのは、このような人間を徹底して愛し、人間の罪の解決のために十字架に架かって死んでくださったイエス・キリストによるほかない。
三、イエス・キリストによる二つの平和の必要
罪の解決を得、心が変えられたとき、人との平和が来る。そして私たちには人との平和と共に、神との平和が必要である。なぜなら神との平和をもっている人は、神の助け、守り、導きを得ることができ、厳しい現実の中にあって、平安と確信、感謝をもって歩むことができる。神との平和のない人は、迷い、苦しみ、嘆き、不安しかない。私たちの心の中には平和を破壊していく罪があり、平和のために必要な愛が失われている。イエス・キリストは私たちの罪を解決し、愛の心を与え、平和を与えてくださる。キリストは、人と人との平和だけでなく、神との平和を与えてくださる。
この平和を得る条件は、信仰。イエス・キリストを信じて一歩を踏み出すとき、それを体験できる。勇気を持って踏み出されるように。