8月9日:礼拝メッセージ

8月9日   礼拝メモ       (T・O)
 ルカ10章38~42節   (説教) 朝比奈悦也師
 「最優先事項の再確認」
      
  イエス様とマルタとマリヤとラザロの兄弟たちは懇意にしていて、強い絆で結ばれていたことが窺える。弟ラザロが死に瀕したとき、直ぐさま深く信頼していたイエス様に二人の姉は助けを求めた。またイエス様が十字架を前にされたとき、マリヤは大事なときのために大切にとっておいた非常に高価な香油をイエス様の御足に惜しむことなく注いだ。マリヤにとってイエス様が如何に大切なお方であったかが表現されている行為である。今日の箇所にはイエス様が三人の家を訪ねたとき、マルタの姿を通して、人生を生き抜く上で最も大切なこと、人生の黄金律を教えられた。


一、心を用いるマルタ
  マルタは最も大切なお方をお招きしたとき、精一杯の最高のもてなしをしようとした。責任感の強いマルタは心を千々に用いてイエス様をもてなした。私たちも日々の生活の中で様々なことに心を用いなければならないものである。


二、心を騒がしているマルタ
  マルタはもてなしのために色々考えた。考えれば考えるほど落ち着かず、心が乱れた。混乱し、焦り、心配になり、苛立ち、周囲の人をもそのような心で見るようになった。マルタは苛立ちの目で妹マリヤを見、批判し始めた。そして大事なイエス様にまで愚痴を言ってしまった。冷静にすればできることも、心が乱れた結果、もてなしも台無しになってしまっ た。人間の弱さであり、私たちの現実の姿でもある。


三、心を静めるよう諭されているマルタ
  イエス様はマルタに、心を静めるためにどうすれば良いか、そのために最も大切なことは何かを教えられた。主の前に出、主の前に座してみことばに聞き入っていたマリヤの姿を見るように語られ、それこそが心を静める最高の、唯一の方法であることを 示された。神様の前に出て祈るとき、みことばに心を開いて受けるとき、神様からの語りかけを頂戴で き、不思議な平安が心に宿り、心が定まる。心が騒ぎ、平安が失われたとき、平安を与えることのできるお方の前に出ることが何より重要である。
  私たちのだれもが、生きていく上で心乱れる現実の中を通る。そのときすべきことは心を静めることであって、心を静めるための心備えをしなければならない。それは、主のみことばによる心備え。主への祈りによる心備えである。あらゆる事に優先すべき事がこの主にある心備えであることを再確認し、立ち上がりたい。