10月25日:礼拝メッセージ

10月25日   礼拝メモ       (T・O)
  コリントⅠ6章20節他 (説教) 朝比奈悦也師
 「パウロの人生観」


  コリント人への手紙はパウロによって記された。彼は、当時の社会の中でこれ以上ないという環境の中で生活が許された。家柄、血筋、立場、学識、働き、それらすべてにおいて超エリートであった。しかし彼は、イエス・キリストを信じることによって、それらすべてを捨てたと語っている。当時、クリスチャン達は敵対視され、迫害された。パウロはすべてを捨ててそこに自らを置き、文字通り最悪の環境の人生を辿った。しかしそのような中で、伝道者として、牧会者として、神学者として素晴らしい実績を残した。最悪の環境の中で最高の人生を送ることができたのは、彼の人生観にある。今朝は、そのパウロのもっていた3つの人生観について学ぶ。


一、召命感(20節、代価を払って買い取られた)
  パウロは、クリスチャンは神によって召し出された者、選び出された者、と捉えていた。神様は尊い御子イエス様のいのちを犠牲にまでして召し出してくださり、これほど価値ある者と値づもって扱ってくださるのであるなら、神様に心から感謝して、与えられた人生を大事に尊んで生きようとした。


二、使命感(20節、神の栄光を現し)
  目的なく選ぶことはなく、選びには必ず目的がある。神様の選びの目的は、神様の栄光を現すこと。神の栄光とは「わたしの証人となる」、「福音を宣べ伝えなさい」とあるように、キリストを証しし、宣べ伝えることである。それで、彼は神の選びの目的を捉え、この一事に一心に取り組んだ(ピリピ3:13・14)。


三、臨在感
  召命感と使命感をもって真実に目的を果たそうとするとき、その人生を支えるのは臨在感である。厳しい現実に直面するときに神の臨在をとらえることができるなら、恐れず、諦めない。世の一切のものが役立たない荒波の中にあって、尚私たちを支え強め励まし勇気づけ前進させるのは、神の臨在感以外にない。(ローマ8:31、マルコ9:23)。こうして パウロは厳しい現実の中にあって前進し、勝利した。


  今日はパウロの人生観を学んだ。彼は世の良いと言われる一切を失ったが、その中で最高のものを得、勝利の人生を全うした。その秘訣は神によって召された者であること、神によって生きる目的使命が与えられていること、どんなに困難に直面しても神の臨在があることをとらえて生きることである。それにより、圧倒的な勝利(ローマ8:37)を経験した。私達も健全な信仰を持ってこれに生きよう。