11月15日 礼拝メモ (T・O)
ヨシュア記3~8章 (説教) 朝比奈悦也師
「勝利の闇と敗北の光」(勝敗に関する知恵)
今朝の説教題の括弧の部分を字数の関係で(勝敗に関する知恵)としているが、正確には(勝敗に際しての人間の弱さに関する知恵)である。勝つとき負けるとき人間の弱さが出るが、その弱さに対してどう対処したら良いのか、人間的な弱さに関する知恵について学ぶ。
一、勝利に潜む闇
イスラエルの民がエジプトで400年間の奴隷生活を 強いられたが、指導者モーセによって、40日でカナンに戻れるところを40年かけて戻ってくることができた。そこで最初にすべきことは、頑丈な城壁で囲まれたエリコの町を占領することであった。難攻不落の町を攻め落とす方法を神様から教えられ、その通り一致協力し一糸乱れぬ戦いをして勝利することができた。ところがこの大変な戦いに勝利してホッとした隙に、アカンという人物が手をつけてはいけないものにもかかわらず見て欲しくなり、盗んでしまった。勝利した後、気が弛み、油断して誘惑に負けてしまった。これは勝利の後に陥る人間の弱さである。イエス様は弟子達に、誘惑に陥らないよう目を覚まし祈っていなさい、と語られたが、ここに知恵がある。人は皆この弱さの中で生きなければならないが、祈るという知恵のある人はその弱さから守られる。これが曖昧になると誘惑に負けるのである。
二、敗北の光
エリコの町の攻略後、楽勝と思える町アイとの戦いに敗れ、彼らの心はしなえた。私たちは敗北したとき、泣き言や文句を言い、不信に陥りやすい。しかしヨシュアはこのとき神様の前にへりくだって出て、反省し、敗北の原因を神様から示された。その示されたことを精査し、徹底して改めた。その上で再度戦い、勝利することができた。敗北を通して示される改善すべきことを神様の前に出て悔い改め、教えられたことに従うこと。これが知恵である。
三、勝利に潜む闇と敗北の光を受けて
人生には山あり谷ありで、勝利するとき油断してはいけない。敗北するとき、投げだし不信に陥ってはいけない。勝利するにしても敗北するにしてもへりくだり、神様から目を離してはいけない。ヘブル12章2節、ヤコブ4章6節。
人は弱さから解放されることはない。しかしこの弱さのために素晴らしい知恵が与えられている。神様から目を離さずへりくだって生きるならば大丈夫である。この知恵に従って歩ませていただこう。