12月20日 礼拝メモ (T・O)
ルカ2章10~12節 (説教) 朝比奈悦也師
「主の誕生と神の心情」
キリストの誕生を「この民全体のためのすばらしい喜び」と聖書に記されている。すべての人にとって大いなるよろこびであるということは、人の視点からのことである。では、神の視点からキリストの誕生はどういうことになるのかを、3つの点から学ぶ。
一、大いなる喜び
私たち人間を愛して下さる神様は、私たちの幸せを願うがために、私たちの罪の解決をし、永遠の滅びから救いたいと願われるお方である。イエス様の誕生は、私たちに救いをもたらす第一歩であって、私たちを愛してくださるがために主の誕生は喜び以外の何ものでもなく、大いなる喜びであった。
二、大いなる悲しみ
神様にとってひとり子イエス様は、この上なく愛する子であり、その御子がこの地上生涯でどのように歩まれるかを神様ははじめからよくご存じであった。その愛する子は、神の子としての権威を捨て、人の姿をとって家畜小屋で生まれ、人々に福音を語り続け、人々の必要とするものを惜しみなく与えられた。それにもかかわらず人々は御子を裏切り、痛めつけ、十字架につけて惨殺したのであった。しかしイエス様ご自身は、人々のためにそれらの苦しみと悲しみを黙って受け取られ、救いを全うしてくださった。神様はイエス様のこの御生涯を思うとき、そのお心はいかばかりであったことだろうか。イエ ス様の御苦しみと悲しみは、父なる神様にとっても大いなる悲しみであった。
三、神の愛の具現化
神様は、私たち人間を愛するがために愛するひとり子を惜しむことなく与えてくださり、私たちのために救いを成し遂げてくださった。ここに神様の愛が表されている。
クリスマスのこのとき、これほどまでして私たちを愛してくださる神様を思い、心から感謝をささげ、神様への信仰の告白をするときとしたい。毎年迎えるクリスマスであるが、正しく過ごす信仰者であらせていただこう。