2月21日:礼拝メッセージ

  2月21日   礼拝メモ       (T・O)
  ローマ8~10章     (説教) 朝比奈悦也師
 「人生の真の勝利者」

 

 パウロによって記されたローマ人への手紙。当時ローマは世界の中心都市、政治経済文化の中心地であった。この手紙の内容は実に深く、キリスト教の教えを体系的論理的にまとめ上げられて、キリスト教を理解する上で欠かせない書簡である。本日の箇所より、人生の真の勝利者とはどのような人かについて3点を学ぶ。

 

一、敗北しないのではなく敗北してもそれを生かす人
 パウロには、患難、苦しみ、迫害、飢え、裸、危険、剣(8:35)のために、大きな悲しみがあり、心に絶えず痛みがあった(9:2)と語る。しかし、これらすべての中にあって圧倒的な勝利者となる(8:37)、またそれらの中にあっても失望させられることがない(10:11)、そこには救いがある(10:13)ともパウロは語る。パウロは失敗者でも敗北者でもない。その理由は、「神がすべてのことを働かせて益としてくださる」(8:28)、「わたしの恵みはあなたに十分である。わたしの力は弱きうちに完全に現れるから」(Ⅰコリ12:9)、「あらゆる境遇に対処する秘訣を心得て」(ピリ4:11~13)と語り、失敗・敗北と見えるような人生を通過するようなことがあっても諦めず、それらを生かして勝利者の生涯を歩むことができることを彼は教えている。

 

二、神から学ぶ人
 どうすれば失敗や敗北からも学ぶことができるのか、何に学べば良いのか。それは、どの時代にも、どの人にも当てはまる真理から学ばなければならない。わたしは真理である、と言われる真理の提供者、神様から学ばなければならない。その神様とは、ローマ10:11~13にあるように私たちに目を向け、主を呼び求めるすべての者に恵み深く応じてくださる。 私たちは人生の真の勝利者となるために、人生のあらゆることに対して恵み深く真実な神様に学ばなければならない。

 

三、信仰によって神様から学ぶ人
 神様から学ぶ方法は信仰。信仰によって神様から学ぶとは、10章17節にあるように、聖書のおことばを聞き、心を開いてそれを受け入れ、真実に従い、そこを歩み続ける中で、神様のおことばが正にその通りだととらえることができ、確信と納得に至る。みことばを信じ、捉えることによってのみ、神様から学ぶことができる。

 

 信仰は人生の荒波を切り開く力であり、勝利をもたらす力である。信仰を持ってこの週も進もう。