4月10日(日):礼拝メッセージ

4月10日  礼拝メモ       (T・O)
  マタイ25章1~13節 (説教) 朝比奈悦也師
 「聖書に見る人生の知恵」

 

 聖書は私たちに人生の知恵を提供してくれる書物である。知恵は知識とは違う。知識は物事を認識し、理解することであって、知恵は知識を活用しながら物事を適切に処理する能力のことである。知恵は知識より大切なもの。本日の聖書箇所から、人生の知恵について3つのことを学ぶ。

 

一、二種類の人
 今日の箇所には、知恵のある人と知識はあっても 知恵のない愚かな人の2種類の人が記されていて、知恵のある賢い人はチャンスを捉えて生かした人で、知恵のない愚かな人はチャンスを逃して生かせなかった人である。この二種類の人たちはチャンスを生かせたかどうかで決定的な違いをもたらした。このことを通して知恵とは、チャンスを捉えて生かすことであると教える。知恵は私たちの人生のあらゆるところで必要とされ、知恵は私たちの人生を決定する。聖書は私たちに知恵のある人であれと教える。


二、知恵のある人の3つの姿
 ①チャンスが来るのを静かに待つ。②チャンスが来るまで忍耐強く待ち続ける。③チャンスがいつ来てもよいように注意深く備えをして待ち続ける。ここに出てくる知恵のない人たちは①、②までしておきながら③を落としてしまった。知恵のある人たちは 様々な事態を考慮し、予備の油もきちんと用意した。


三、どうすれば知恵ある人となれるか
 イエス様に対する信仰である。「主を畏れることは 知恵の初め」(詩篇111:10)。主を畏れる信仰の道を歩むとき、知恵を養い、身につけ、賢く生きることができるようになる。「聖言をうちひらくれば光を放ちて愚かなる者を聡からしむ」(詩篇119:130)。みことばは愚かな人を賢い人に造りかえる。主を仰ぐとき、主はみことばをもって語り、平安を与え、静かに待 つことができるようにし、試練や困難を通して忍耐することを学ばせ、信じて忍耐強く待つ者と変えてくださる。「誘惑に陥らないように目を覚まして祈っていなさい」(マタイ26:41)。聖書は、誘惑に陥らないように注意深く祈り備え、チャンスがいつ来てもよいように待ち続けるようにと私たちに教える。
 人生を決める鍵となる知恵は、チャンスを捉えること、チャンスが来るまで忍耐強く待つこと、チャンスが来るまで注意深く備えをして待つこと。キリストを信じる信仰は、私たちに知恵ある生涯を歩ませ、勝利ある人生へと導く。主を信じて知恵ある人生を送りたい。