10月23日(日):礼拝メッセージ

10月23日 礼拝メモ          (T・O)
コリントⅠ 9章    (説教) 朝比奈悦也師

「パウロと福音宣教」

 

 キリスト教界においてパウロは、イエス様を除いて最も貢献した人物と言うことができる。彼はピリピ2章で、キリスト・イエスの心を心とする生き方こそが信仰者の生き方であると語り、その通りの生涯を送った。それはひと言で言うなら福音宣教のための生涯であった。パウロの生涯から、福音についてどのように理解し、福音にどう取り組んだかを学ぶ。

 

一、ゆだねられた務め(17節)
 パウロにとって福音を宣教することは「私には務めがゆだねられている」とあるように、ゆだねられた務めと理解していた。イエス様は復活されて天に帰られる前に弟子達に現れ、全世界に出て行って福音を宣べ伝えなさい(マコ16:15)、聖霊が臨むとき、力を受け、地の果てにまでわたしの証人となる(使1:8)と語られた。これらのおことばは、クリスチャンの一人一人に語られているおことばでもある。私たちを愛し、救い、祝福し、永遠のいのちを与えてくださるお方が、主を信じる一人一人を信頼し、この福音を宣べ伝えることを託された。その使命を受けて今日まで多くの人々を通して福音が宣べ伝えられ続けてきた。それによって私たちも救いに与り、今度は私たちもゆだねられた務めとして、あらゆる機会を通して福音を伝え続けている。

 

二、どうしてもしなければならないこと(16節)
 パウロは、最も大切なお方からゆだねられた最も大切な務めであるので、私にはどうしてもしなければならない務めであると語っている。それ故、時が良くても悪くてもしっかりやりなさい(テモⅡ4:2) と彼は語った。如何なる状況でも、如何なる場所でも、どのような人にも、条件をつけず、誠心誠意ベストを尽くして福音のために励むということである。

 

三、すべてのことを福音のために(23節)
 パウロは、すべてのことを福音のためにしていますと語っている。自分の存在目的、自分の人生のすべては、福音宣教のためにあるというのである。これは私たちにとっても、家事、育児、勉学、仕事等ありとあらゆることは福音のためになすようにということである。もし私たちが福音宣教のために責任感を持ち、与えられた人生をベストを尽くして生きるなら、神様はそれに報いて良き結果を与えてくださる。そしてそれが良き証しとなり、更にそれを用いて力強い伝道へと導いてくださる。

 

 パウロのもっていたこれらの福音宣教の理解と姿勢を私たちも失うことのないようにさせていただきたい。