7月16日(日):礼拝メッセージ

7月16日  礼拝メモ          (T・O)
ヨハネ4章46~54節    (説教) 朝比奈悦也師

 

「信仰・無条件の信仰」

 

 福音書の中にはイエス様の様々な奇跡の業が記されているが、ヨハネの福音書には7つの奇跡が取り上げられている。これらの奇跡は偶然のものではなく、イエス様が目的と意味を持って行われたものである。この箇所の奇跡の業を通して、信仰とはいかなるものであるのか、信仰とは無条件でなければならないことを教えている。それを以下の3つの点から学ぶ。

 

一、王室の役人の苦悩
 愛する息子が重病に陥った。その息子の回復のためにありとあらゆる手立てを講じた。

 

二、王室役人の叫び
 しかし全て甲斐なく、息子が目の前で死にかけていた。何も為す術がないときにイエス様が彼の町に来られたことを知った父親は、迷わずイエス様の所に行って息子の病の癒やしを願おうと決断をし、迅速な行動をとった。47節のギリシャ語の動詞はアオリストという時制が使用されていて、明確な意思と迅速な行動の意味が含まれている。私たちも日々の生活の中で直面する課題の一つ一つに対して、この父親のように先ずイエス様に目を向け、イエス様を信頼して叫び求める者でありたい。

 

三、イエス様の王室役人への教え
 48節でイエス様は、条件付きの信仰ではなく、無条件の信仰でなければならないことを教えられた。父親は47節で「下ってきて息子をいやしてくださるように願った」また49節で「私の息子が死なないうちに下ってきてください」と願っている。イエス様に役人が「下ってきて」「死なないうちに」との条件をつけた、そこが問題だと指摘された。アブラハムがイサクを献げよと言われたとき、無条件で従った。イエス様が十字架を前こゲッセマネで祈られたとき、「わたしの願いではなく、みこころのとおりにしてください」と祈られた。私たちも、全能なる愛なる神様に無条件で信頼し、最善になしてくださることを信じたい。50節で王室の役人は、イエス様からの「帰って行きなさい。あなたの息子は直っています」とのおことばを信じて帰途についたところ、彼の僕達がやって来て、息子が癒やされたことを伝えた。それはイエス様のおことばのあった時刻と同じであったことが分かった。無条件で信じる者に神様は如何なることをも最善・最高のことをなしてくださる。


 私たちが御国に迎えられるまで、このような無条件の信仰をもって歩ませていただきたい。