10月15日(日):礼拝メッセージ

10月15日  礼拝メモ          (T・O)
  詩篇86篇        (説教) 朝比奈悦也師

「ダビデの祈り」

 

 ダビデは旧約聖書の中に出てくる代表的な人物の一人であり、イスラエルの王の中でも最も秀でた王であった。彼はイスラエル民族を滅びの危機から何度も救い、民族に繁栄をもたらした。またイエス・キリスト誕生の系図の中に彼の名が連ねられている。ダビデの数々の偉大な働きの根底には神に対する信仰があり、生涯その信仰を貫いた。そして彼の信仰を支えたのは祈りであった。今日は詩篇86篇のダビデの祈りから、その信仰と祈りについて学ぶ。

 

一、ダビデの祈り
 ダビデの生涯は戦争の連続であったが、勝利し続けていった。しかしその戦いは決して楽勝ではなく、敵に囲まれて何度もいのちの危機に直面しつつの勝利であった。窮地に追い込まれる度に自分の無力さを思い知らされ、絶望しては、神に切に救いを祈り求めた(126716節)。人の救いは期待できない困難と苦境の中、死が差し迫っているときに何ができるのか。それは祈り。助けや救いは人に期待できなくても、神にはできる。ダビデは神を頼り、神に祈った。この祈りがダビデを支えた。不安定なものに心を定めたなら失敗する。私たちも確かなお方に心を定め、神に祈り求めよう。

 

二、ダビデの祈りの中枢
 神に祈り求めるダビデは、先ず自らの心が神の祝福を受けるに相応しい健全な心を持つことができるようにと願い求めた(24節)。それは、神様を心から信頼し、神様を喜び、賛美し、感謝の心を持ち、平安で満たしていただくこと。これこそが神様の祝福を受けるに相応しい備えであると自覚し、それを真剣に求めた。

 

三、ダビデの祈りの秘訣
 ①ダビデにとっての中心は神様(10節)
 ②その神様に従う決意(11節前半)
 ③自分の心が神様と一つとなること(11節後半)
 ダビデを支え、ダビデを通して偉大な働きをさせた秘訣がここにある。心の王座に神様を据え、真の神様を信頼するがゆえに服従する決意をなし、神様の御心に一切を委ねることを願い求めた。ダビデの心を整えるためになしたこれら3つのことが、ダビデの祈りを人生を支える秘訣であった。

 

 ダビデは祈りつつ神様の祝福の中を歩んだように、私たちもダビデの祈りに倣わせていただき、神様を心の中心にお迎えし、神様に従い、神様に委ねて進む祈りの生活を実践させていただきたい。そして生涯この信仰の道を進むお互いでありたい。