11月5日 礼拝メモ (T・O)
使徒16章31節 (説教) 朝比奈悦也師
「あなたも…家族も」
先日、斎藤諒さんという方から「生きる力、赦す力」と題する証しが送られてきた。今朝はそれを抜粋して朗読をしてもらい、キリストの救いがもたらす素晴らしさを分かち合いたい。(以下、証しのあらすじ)
小学生の時から野球漬けの毎日を送っていたが、高校2年の時、自転車で登校中に乗用車にはねられ
た。以来、首から下が動かせず、人工呼吸器を必要とする生活となってしまった。加害者への憎しみや怒
り、「死にたい」という感情が芽生え、本人を支える家族共々苦しみの日々となってしまった。
しかし、入院中に先輩を通して牧師の見舞いを受け、聖書と出会った。「相手を赦すことで苦しみから
解放される」と教えられた。聖書に心引かれ、不思議なほど素直にキリストを信じることができた。それ
からは生きることに前向きになり、周囲からは無理だと思われた高校野球の抽選会に新幹線に乗って行け
たり、高校卒業の認定試験にも挑戦して合格できたり、自宅にいながらパソコンを使って大学生として学
び、卒業することもできた。生きることに絶望し、将来への不安を抱いていた心がいやされた。それと共
に、聖書の勉強会での学びを続けて聖書のおことばに教えられ、養われて、加害者を無条件で赦すことが
できるように変えられていった。今では、イエス・キリストの十字架の赦しのもとに加害者家族と真に和
解でき、両家族が共に同じ教会で聖書を学ぶ仲となっている。
もし、キリストを信じなかったなら、このようなことは起こらなかったに違いない。赦すことに働く大
きな神の愛を実感した。人にはできないが、神にはできる。その神は今も自分に働いてくださっている。
そして尚もこの肉体にいやしを与えてくださることを信じている。事故のあの時にいのちが絶たれず、今
こうして生かされていることを感謝して全力で生きる。
交通事故で一命は取り留めたものの、医学的に回復の見込みのない絶望的な状態に陥ったひとりの高校生が友人を通してキリストに出会うことができ、心が変えられ、憎しみと怒りと絶望の人生から、喜びと感謝、赦すことのできる人生に変えられた。その救いはひとりで止まらず周囲の人々に及んでいった。「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます」とのおことば通りのことが起こった。悲劇の中に栄光が現された。これがキリスト教の信仰である。私たちもキリストを信じるならこの救いを経験し、本当に幸いな人生を送ることができる。ぜひ信じて踏み出されるように。