12月17日(日):礼拝メッセージ

12月17日  礼拝メモ           (T・O)
  ルカ2章8~12節       (説教) 朝比奈悦也師
「愛なる救い主の誕生」

 

 世界中でなぜこれほどにまでイエス・キリストの誕生が祝われるのか。それはキリストの生涯を見たならば分かる。キリストは全生涯にわたって愛を実践し、人々に救いを提供した。今朝はその生涯はどのようなものであったかを学ぶ。

 

一、愛を注いだ救い主
 イエス様は、あらゆる人々に近づいて触れられた。特に世の中の人々から軽視され、無視されるような貧しい人々、忌み嫌われる病の人々、不道徳な罪人と呼ばれる人々にも近づいて愛を注ぎ、彼らの飢えや渇き、病い、孤独、失望、落胆などのあらゆる問題に対して 救いを提供された。

 

二、愛を注ぎ続けた救い主
 生涯を通して愛を注ぎ続けられた。しかし人々からは裏切られ、また側近の弟子達さえもイエスを裏切り見捨てた。しかしそれでもなお彼らを愛し続けられた。何があっても従うと公言していた弟子ペテロは、イエス様が捕らえられ十字架を前にされたとき、三度も知らないと否んだ。そのペテロを愛し続け、失望と落胆の中から立ち上がらせた。このイエス様の愛に押し出されたペテロはキリストの福音を力強く宣べ伝え、全世界に福音が広がっていく発端となった。

 

三、愛を注ぎ尽くした救い主
 イエス様はご自分がどんなに疲れていても惜しむことなく、どのような立場の人であっても救いを必要としている人のために真剣に労された。そしてその生涯の最後の最後まで人々を愛し、私たちの罪の償いのためにご自分のいのちを差し出し、十字架に就いて死んでくださった。滅びに至るしかない私たち罪人のために愛を注ぎ尽くしてくださり、最期に「完了した」とお語りになり、救いを成し遂げて生涯を閉じられた。

 

 このように私たちを愛するがために愛を注ぎ、愛を注ぎ続け、愛を注ぎ尽くしてくださった救い主が誕生されたのであるから、私たちはどうしてこの救い主の誕生を祝わないでおられるであろうか。救い主イエス様の愛を体験しながら心からクリスマスを共に祝い、残る今年の日々を意義深く過ごすと共に新しい年を迎える備えをさせていただきたい。