2月4日(日):礼拝メッセージ

2月4日  礼拝メモ           (T・O)

Ⅰサムエル17章44~50節  (説教) 朝比奈悦也師

「信仰による三つの幸せ」

 

 ここに出てくるペリシテ人とイスラエル人はライバル同士で、屡々戦争が行われてきた。これは約3000年前の出来事である。この時は両陣営から代表戦士が出て戦った。ペリシテからはゴリアテという2m80cmもの体格の持ち主、百戦錬磨の戦争経験のある人物で、完全な武具と武器で挑んできた。一方イスラエル側はゴリアテに恐れ尻込みしていたとき、羊飼いの少年ダビデがそれを見て進んで戦いに志願した。彼は何も武具を着けず、武器と言えるものは石投げ一つ。この戦いはゴリアテ圧勝としか考えられない状況下で、武具、武器、武術の三拍子揃ったゴリアテをダビデが美事打ち倒し、信じられないどんでん返しが起きた。聖書はこの出来事を偶然のこととしてではなく、起こるべくして起こったこととして記している。勝利の理由は、少年ダビデの信仰にあると語っている。窮地の中、不可能と思える中で、可能とする信仰。その信仰が3つの幸せをもたらすと聖書は教える。

 

一、心の健康という幸せ

 ダビデのもっていた信仰は心の健康をもたらした。イスラエル兵達は肉体的には皆健康であったが、あのゴリアテが眼前に現れたときには心が萎え、逃げた(11, 24節)。しかしダビデは恐れず大胆に立ち向かった(45, 46節)。その根拠は万軍の主の名、神に対する信仰であった。神を信じる信仰によって、見えるところはどんなにハンデがあってもうろたえず、神の守りと助けを信じて淡々と向かっていくことができた。

 

二、成功という幸せ

 ダビデは信仰によって心の健康を維持し、日々淡々と自らの仕事を忠実に果たし続けていく中で、羊を獣から守るために何度も獣と戦うことによって戦いの能力が身についていった。そしてイザというゴリアテの挑戦に迫られたとき、恐れず怯まず、普段培っていた戦いの能力をフルに発揮し、石投げ器を用いて一撃の下にゴリアテを倒し、大勝利を得た。

 

三、栄光という幸せ

 ダビデは勝利したことにより、栄光を味わった。その後の人生においてもこの信仰の道を進めば良いのだという大きな喜びと確信、安堵を得、将来に対する希望をもって進むことができた。

 

 私たちが神様に対する信仰を持って生きていくならば、厳しい問題に直面することがあっても、私たちの心を守り、問題から逃げることなく正面から向かわせ、知恵と助けを与えられて、乗り越えることができるように導いてくださる。心からの喜びと幸いを味わう人生を歩めるよう、ぜひ救い主イエス様を信じて踏み出されるように。