2月25日(日):礼拝メッセージ

2月25日  礼拝メモ           (T・O)

マタイ7章24~29節    (説教) 朝比奈悦也師

「山上説教の締めくくり」

 

 マタイ5~7章では、イエス様が多くの群衆を前に本当の幸いとは何かということを教えられた。その締め括りにおいてそれらを凝縮して簡潔明瞭に述べられた言葉が今日の箇所である。ここから真の幸いについて学ぶ。

 

1、人生に於ける戦いの現実

 人々は無病息災、平穏無事を願うもの。しかし現実は不可能なことである。聖書は現実を捉え、人生には戦いがあると語る。イエス様はたとえ話を用いて、人生には戦いがあり、時には命さえ奪われるほどの苦しみに遭遇することもあり、現実生活は熾烈であることを示された。人生には戦いが尽きず、避けて通れない。

 

2、戦いに打ち勝つ幸いな人生がある

 イエス様は、25節では人生の嵐を乗り越えて戦いに打ち勝つ幸いな人生について、また27節では人生の嵐に打ち倒されてしまう不幸な人生について語られ、真に幸いな、人生の戦いに勝利する生き方があると教えられた。例えスポーツで優勝しようとも、受験戦争で勝ち抜こうとも、就活を乗り越えて優良企業に就職できようとも、出世競争を勝ち抜き、世の名声を手に入れようとも、人生の勝利者になるとは限らない。それらを手に入れつつも人生の戦いを乗り越えられなかった不幸な人々のことを多々知らされてきた。しかし聖書は、厳しい人生の戦いに勝つ道があり、それを手に入れる方法がある(24節)ことを教えている。

 

3、人生の戦いに打ち勝つ方法とは

 人間の頑張りではできないが、普遍の真理、神様のおことばにしっかりと結びついた生活を送ることによってできると教えている(24節)。それをひと言で信仰という。神様のおことばを信じ、おことばに従って生きる時、人生の勝利者となることができる、と教えておられる。パウロは伝道生涯の最後まで何度も何度も生命の危険を覚える大きな苦難、艱難に遭遇してきた。彼はその中にあって、信仰によってあらゆる境遇に対処する秘訣を得、信仰によってどんなことでもできる、と確信をもって語っている(ピリピ4:11~13)。また人生には私たちの足をすくう誘惑も多々ある。イエス様は悪魔の誘惑を受けられたとき、聖書のおことばをもって退けられた。そして人生最後の戦いである死に対しても、死を乗り越えた先にある永遠のいのちの約束のおことばが与えられているので、恐れず信仰を持って天に凱旋していった。このように信仰によって真の幸いを得ることができることを信仰の先達たちは私たちに生きた証しとして残してくれている。信仰こそが真の勝利をもたらす(Ⅰヨハネ5:5)。

 

 信仰による勝利の人生を私たちも歩ませていただこう。