5月20日(日):礼拝メッセージ

5月20日  礼拝メモ           (T・O)

 ヨハネ黙示録2章10節   (説教) 朝比奈悦也師

「信仰の歴史的展望」

 

 教会では3つの記念する日がある。キリストの誕生を祝うクリスマス。キリストの十字架での死後、復活されたことを祝うイースター。その50日目に聖霊が降り、教会が誕生したことを記念するペンテコステ。今日はそのペンテコステの記念聖日。教会誕生から2,000年が経過し世界中に教会が広がり、今日、私たちの教会がある。そうした教会歴史を踏まえつつ、「死に至るまで忠実でありなさい」とのみことばから、キリスト教信仰とはどのようなものであるかを学ぶ。

 

1、いのちがけの信仰

 これまでの世界のキリスト教歴史にも、また日本のキリスト教歴史でも、クリスチャンたちが厳しい迫害、弾圧を受け、いかにいのちを落としてきたかが記録されている。いのちがけで信仰を守り抜いた人々の姿は、キリスト教には人が本当に必要とするものを提供しているということを証ししている。これまでの2,000年間、キリスト教を亡きものにしようとする人々からどんなに迫害を受けても、かえってその数は増え、地理的に拡大し、世界中の人々にいのちの感化を与え続けてきた。これはキリスト教信仰が私たちにとっていかに価値ある尊いものであるかということを物語っている。

 

2、生涯的な信仰

 キリスト教信仰は、人生の意味、生きる目的を教え、意義ある生涯を送らせる。人生に悩み、重荷に疲れ果て、迷うとき、聖書は進むべき道を示し、慰め、励まし、力を与えて進ませてくれる。年老いて、持っていた健康や仕事、実績、能力等を次々喪失し、やがて死を目前にするとき、聖書は決して失われることのない確かな希望を私たちに提供する。キリスト教信仰は人の全生涯にわたって支え導くものである。

 

3、継承されるべき信仰

 社会は変わり、時代は変わっていくが、聖書は決して変わることはなく、私たちを真理に導く。このキリスト教は今日まで、学問、歴史、芸術、政治、経済、医療、福祉等々あらゆる分野に貢献し、感化を与え、人々はその恩恵に与ってきた。私たちはこの信仰を受け継ぐだけではなく、次の世代に継承する使命が与えられていることを覚えなければならない。信仰者として真実な生き方を全うすることによって、子どもたち子孫に無言の教育を果たしていく者でありたい。

 

 ペンテコステの記念日に当たり、この確かな信仰を今一度確認し、生涯通して守り抜き、次代に信仰の継承を果たさせていただくべく信仰の道を進み行こう。