6月10日 礼拝メモ (T・O)
ヘブル11章 (説教) 朝比奈悦也師
「その信仰によって」
ヘブル書11章には、旧約時代に活躍し、素晴らしい人生を送って、神様に栄光を帰した人々のことが記されている。特にそれらの人々に共通することは「信仰によって」ということばである。彼らが信仰によって、神様からどのような素晴らしい人生をいただいたのかを学ぶ。
1、信仰によって全うする人生
13節には「これらの人たちは、みな信仰の人として死にました」とある。この世の力には、経済力、政治力、軍事力等があり、それらで世界を動かすことができるが、死という現実の前にはどのような力も無力である。死ですべてが終わりであったとしても、信仰によって大いなる希望をもつことができる。神様を信じる者に与えられる永遠のいのちである。死という現実を受け止めながらも、感謝して死に向かうことができる。ここにこそ真の幸いがある。
2、信仰によって証しする人生
6節に「信仰がなければ、神に喜ばれることができません」とある。信仰によって神様に喜ばれる人生を送ることができる。また、2節には「昔の人たちは、この信仰によって称賛されました」と記されている。神様に喜ばれ、周囲の人々からも素晴らしいと称賛され、証し立てられる生涯を送ることができるのである。信仰によって罪赦され、神に受け入れられ、喜ばれる人生。そして人々からも本当にすばらしいと言われる人生を送ることができる。本当に幸いな人生ではないだろうか。
3、今も語り続ける人生
4節には「彼は死にましたが、その信仰によって今もなお語っています」とある。信仰生涯のすばらしさは、人が死んだら終わりではなく、その人の生き様を通して次の世代に、また次の世代にと、そのすばらしさが語り継がれていく人生である。今日の召天者記念礼拝において召された兄姉方を偲び、その信仰を思い、御名を崇め、私たちもまたその信仰に倣わせていただいて進んで行こうとしているように。
私たちも信仰による人生のすばらしさを更に体験し、信仰によって証しをなし、人生を全うさせていただきたい。そしてこの信仰が後に続く人々に継承されていくことを望み、期待しながら。