6月17日(日):礼拝メッセージ

6月17日  礼拝メモ           (T・O)

 ルカ24章13~53節     (説教) 朝比奈悦也師

「人生最高の危機管理」

 

 今の世の中を見るとき、社会を、国を、世界を揺るがし滅ぼしかねない諸問題が次々と生じている。これらにどう対処すべきかが論じられ、普段からの危機管理の必要が叫ばれている。私たちも正しく備えなければならない。聖書は危機に対してどうすべきかを教えている。

 

1、弟子たちの危機

 彼らが救い主と信じ、あらゆるものを犠牲にして従ってきたイエス様。共に生活すればするほど、その教えや御業を通して信頼すべき方であることを確信させられてきた。そのイエス様が目の前で捕らえられ、十字架につけて殺され、葬られてしまった。どん底に突き落とされてしまっていたとき、そのイエス様がよみがえられたと聞かされ、全くの混乱状態。人生最大の危機に直面した。私たちもまた今の時代、事件や事故、何が起きるか分からない危機の中に置かれている。

 

2、弟子たちへの危機管理

 イエス様は弟子たちに危機に対してどうすべきかを示された。危機的状態にあった弟子たちの所にイエス様は近づいてこられ、ともに歩み、語りかけ、現状を冷静に把握させなさった(15節)。とても信じられないことが起こり、途方に暮れ、混乱していた弟子たちであったが、これらの出来事は前もって起こるべきことだと話していたではないか(25節)、目を覚ましなさい。わたしは今よみがえってあなたがたと共にいる、と示された。遮られていた彼らの目が開かれ(31節)、萎えてしまっていた心が燃やされ(32節)、エルサレムを離れようとしていた2人は方向転換し、よみがえりのイエス様の素晴らしい知らせをもってエルサレムに戻って行き、大きな喜びを経験した弟子たちは宮に行っては神をほめたたえていた(52,53節)。その後、彼らは全世界に出て行き、キリストの十字架の死と復活を宣べ伝えた。最大の危機が最大の危機管理に変えられ、大いなる結実をもたらす踏み出しとなった。

 

3、何をもっての危機管理か。それは聖書

 イエス様は聖書を開いて弟子たちに示された(32節)。次に聖書に記されていることを理解させられた(27節)。そして理解した聖書を悟らせた(45節)。聖書に触れ、聖書の内容を理解し、実生活に適用実践していくことをイエス様は教えられた。おことばによって弟子たちは立ち上がり、喜びと希望をもって前進していった。聖書に対するこの姿勢が人生最高の危機管理である。

 

 私たちも聖書に触れ続け、集会に励み、正しく聖書を理解し、日々の生活の中で聖書を実践し、おことばの真実に頷き、確信ある信仰生活を送るお互いでありたい。