7月1日 礼拝メモ (T・O)
コリントⅡ5章17節 (説教) 朝比奈悦也師
「すべてが新しくなり」
敗戦から70年余、惨めで哀れな中から立ち上がり、豊かな国になった。政治、経済、科学、文化、医療、福祉等々、先進国と言われ、誇れる国になったが、その一方で、国の責任を持つ者が裁判沙汰を起こし、社会の様々なところで、家庭の中で、いじめや虐待といった出来事が頻発している。問題は何なのか。聖書は心だと語る。心は人の一生に大きく影響を与えるもの。それゆえ聖書は二千年来その心を守ることが大切だと訴えてきた。そして心が貧しくなっているところに問題があり、どうすれば心が豊になるのかを聖書は教えている。
1、心の貧しさ
聖書は、心の貧しさには2つの原因があると語る。それは、罪と愛の欠如。罪とは嘘、偽り、悪意、妬み、憎しみ、盗み等々。愛の欠如とは周囲の人への無関心、軽視、無視。これらの罪も愛の欠如も人ごとではなく、私たちの一人一人の現実問題である。しかしこのことに気づいていながら皆やっていることと放置し、本気で取り組もうとせず、心が貧しいままとなっている。
2、心の刷新
17節のおことばは、この貧しい心をイエス・キリストによって刷新することができる、と教えている。神の御子イエス・キリストは私たちを罪から救うために、この世に来られた。その御生涯においては一度も罪を犯すことなく生きられ、私たちが罪のために受けるべき審きをご自分から一身に背負って、十字架に就いて死んでくださった。このイエス様の償いによって、私たちは一切の罪は赦していただけ、罪に対する解決が与えられた。神を無視し、神に逆らって生きてきた者、神に愛されるに価しない者であるにもかかわらず、そのような私たちのためにイエス様はご自分のいのちを惜しむことなく犠牲にしてまで愛し抜き、罪から救い出してくださった。このイエス様の十字架の犠牲と愛を知るとき、このイエス様の愛によって心が包まれ、解かされ、励まされ、貧しい心が豊にされていく。
3、人生の刷新
心が刷新されるとき、人生のあらゆる所に変化が与えられ、豊かなものとされていく。罪は人を傷つけ関係を破壊するが、愛は人と人との絆を結び、関係を建てあげていく。心が刷新されるためには「だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です」とあるように、イエス様を信じることによって刷新された人生が始まる。
ぜひイエス・キリストを信じ、刷新された人生を進み出されるように。