8月5日(日):礼拝メッセージ

8月5日  礼拝メモ           (T・O)

 マタイ20章29~34節    (説教) 朝比奈悦也師

「人生を変える叫び」

 

 人は様々な叫びをする。喜びの叫び、楽しみの叫び、怒りの叫び、悲しみの叫び、驚きの叫び…。聖書は人生を変える叫びというものがあると教えている。今日の箇所に出てくる人物が叫んだことにより、3つの喜びを経験し、人生を大きく変えた。その3つの喜びと、それをもたらした叫びについて学ぶ。

 

1、見える喜び

 盲目の人生から目が見える人生に変えられた。彼らが愛する人々を、周囲の人々や美しい自然界の景色を、自分の目で見られるようになった感動と喜び。

 

2、イエス・キリストを見る喜び

 当時、目が見えないということは、神に呪われた人だと偏見視されていた。そうした屈辱の中を耐えて生きてきたこのふたりの盲人は、イエス様が彼らの前を通られると聞いて「主よ。ダビデの子よ。私たちをあわれんでください」(31節)と叫んだ。周囲の群衆は彼らの叫びを打ち消し、黙らせようとしたが、彼らはますますイエス様に向かって叫んだ。その時イエス様は立ち止まり、彼らを呼んで「わたしに何をしてほしいのですか」(32節)と尋ねられた。主は問題を抱える人を招き、心の奥底の叫びに耳を傾け、理解し、解決を与えてくださった。これまで人からひどい扱いを経験してきた者にとって、イエス様のこうしたお扱いを経験した喜びはどんなに大きかったことであろうか。そしてこのイエス様を目の当たりにできていることは何にも代えられない喜びであったに違いない。

 

3、真の幸せを見る喜び

 イエス様によってどうすることもできない問題が解決されたことを経験した彼らは、その後の人生においてもイエス様は助け導いてくださるお方であることを見いだすことができた。失望から希望に、怒りから感謝に、不安から平安に、迷いから確信にと。このような人生を与えてくださるお方を見いだすことができ、どんな中にあっても揺るがない真の幸せを体験した。

 

 これらの3つの喜びをもたらした叫び「主よ。ダビデの子よ。私たちをあわれんでください」は、彼らがイエス様を救い主と認め、助けを求めて叫んだ信仰の叫びであった。その救い主イエス様が来られたと聞いた時、すぐさま、どんなに妨害されようとも、チャンスをとらえて真剣に求め続けた叫びであった。私たちも今というチャンスをとらえ、真剣にイエス様に私たちの心の叫び求めを告げよう。そうするならイエス様は喜んで受け止め、解決してくださる。イエス様を信じて喜び、揺るがない真に幸いな人生を生きる者としていただこう。