10月21日(日):礼拝メッセージ

10月21日  礼拝メモ           (T・O)

 イザヤ43章4節      (説教) 朝比奈悦也師

「神の愛・その大きさ」

 

 イザヤは預言者として紀元前742~692年までの50年間、ヨタム、アハズ、ヒゼキヤ、マナセの4人の王に仕えた。その前のイスラエルの民は絶えず不従順に陥っていて、どんなに神様のメッセージが語られても届かず、周辺国とは争を繰り返し、混乱状態にあった。そして遂に前722年、アッシリヤ帝国によって北のイスラエルは滅ぼされてしまった。南のユダも滅びを目前にしていたが、神様はイザヤを用いて民に愛あふれる助言を与え、このときは滅亡を免れることができた。ルカ15章でイエス様は放蕩息子と父親のたとえを話され、神様の愛を教えられたが、ここで示された神様の愛と共通する。旧約時代から新約時代に入っても神様の愛は一貫して流れている。そして今の私たちにも、神様の豊で大きな愛が注がれている。イザヤ43章4節から、この神の愛について学ぶ。

 

1、神の愛の対象(愛の広さ)

 「わたしはあなたを愛している」と語られた。あなたとは、イスラエルの民のこと。彼らはわがままで、傲慢、反抗的。何か事があると不平不満を言い、泣き叫んで神に訴える、という惨めで小さな人々であった。そのような彼らであったにもかかわらず、神様は「あなたを愛している」と語られ、民の一人一人に目を留め、愛をもって応じられるお方であった。失われた一匹の羊のために真剣に捜し求める愛の神様である。イエス様はこの世のすべての人のためにいのちを捨ててくださった。愛の対象は一人一人であり、すべての人であって、その愛から漏れる人はひとりもいない。

 

2、神の愛の評価(愛の高さ)

 「わたしの目にはあなたは高価」だと語られる。ひどい状態の者であるにもかかわらず、それでもなお愛し、価値ある存在だと言ってくださる。その愛の表れとして、愛する御子イエス様を私たちのために世にお送りくださり、イエス様のいのちと引き替えに私たちに救いを提供してくださった。

 

3、神の愛の対処(愛の深さ)

 「あなたは高価で尊い」と語られ、尊く大切に扱ってくださる。大切な御子イエス様をお与えくださったと共に、神様の持っておられる無尽蔵の祝福をあらゆる機会を通してお与えくださるお方(ローマ8:32)。それ故にパウロは、神様によってありとあらゆる境遇に対処し、どんなことでもできる(ピリピ4:12、13)と告白している。私たちの生涯も神様の愛によって祝福してくださる。

 

 神様に信頼し、神様の愛の広さ、高さ、深さをとらえて、恵みの中を進み行かせていただこう。