12月9日(日):礼拝メッセージ

12月9日  礼拝メモ           (T・O)

 マタイ1章18~25節    (説教) 朝比奈悦也師

「救い主の誕生の陰で」

 

 聖書は、救い主の誕生のクリスマスは、人類が経験した最高の祝福であると教えている。そして全世界ではこのキリストの誕生が毎年毎年祝われ続けている。今朝は、最高の祝福を受けるためには信仰が唯一の手段であること、そして信仰が私たちにとってなくてならないものであることを、ヨセフとマリヤの姿から学ぶ。

 

1、イエス・キリストの誕生の告知

 イスラエル民族にとって、救い主の誕生は待ちに待ったものであった。奴隷時代や流浪時代を通過して王国時代に入り、栄華を極めたものの国は分裂・崩壊し、世界中に民は散らされてしまった。こうした厳しい中を通過してきた彼らは約束の救い主をずっと待ち続けてきた。このような中で、救い主の誕生の告知を受けた羊飼い達や東方の博士達は大きな喜びに包まれた。しかし婚約していたがまだ一緒になる前のヨセフとマリヤにとってのマリヤの妊娠は、到底常識では考えられないことであり、受け入れがたい出来事であった。

 

2、ヨセフとマリヤの信仰

 律法では2人が一緒になる前の妊娠は処罰されなければならないことであった。もしマリヤの妊娠が公になればひどい仕打ちを受けることになる。ヨセフはマリヤを深く思いやり、密かに離縁しようと考えた。そのヨセフに夢で御使いが現れ「恐れないでマリヤを妻として迎えなさい。胎の子は聖霊によるのです。マリヤは男の子を産みます。名をイエストつけなさい。この方はご自分の民をその罪からお救いになるのです」と告げられた。ヨセフは神様を信じ、御使いの命じた通りに従い、マリヤを迎え入れた。マリヤもまたルカ1章にあるとおり、御使いを通して受けた告知に対して「どうぞ、あなたのおことばどおり、この身になりますように」と信仰を持って受け入れた。2人はそれぞれ神様のお言葉を信じ、神様を第一にして、自分の考えに固執せず、人の目も恐れず、神に従った。

 

3、信仰ゆえの祝福

 救い主を胎に宿したマリヤに対してエリサベツは、あなたは女の中で最も祝福された方、と語った。そしてマリヤ自身も、どの時代の人々も私を幸いな者と呼ぶでしょう、と告白している。信仰を持って神様のお言葉を受け取るとき、マリヤ自身も祝福を受け、今日に至るまで多くの人々がその祝福に与ってきた。そして私たち自身もその祝福に与っている事実に感謝したい。

 

 私達もヨセフとマリヤのように何があっても神様を第一にし、ぶれない信仰をもって、永遠のいのちに至る道を進ませていただきたい。(ローマ8・28)