5月12日(日):礼拝メッセージ

5月12日 礼拝メモ 教会創立記念礼拝

 ピリピ人への手紙2章5節 (説教) 朝比奈悦也師

「キリスト・イエスの心」

 

 ピリピ人への手紙2章5節は、文語訳聖書では、「キリスト・イエスの心を心とせよ。」と訳されています。今年、伝法教会は107周年を迎えました。

 

 英国の婦人宣教師、クリブ先生が伝法の地で、伝道の使命を受け、外国人という立場を乗り越えて、日本人のために心血を注いで伝道してくださいました。クリブ先生は、晩年には、杖のように細くなった体になられていましたが、なお伝道し続けておられた、との証しも記録されています。その後、歴代の牧師を通して大阪伝法教会とともに、大阪中央教会で21年、その後、22年前、高見チャペルが与えられ、今日を迎えています。

 

 また伝法教会の歴史は、牧師と信徒との協働がなされてきたことも忘れてはいけません。時代は変わり、状況は変わりましたが、今朝の御言葉、「キリスト・イエスの心を心とする」という共通の思いをもって今日まで歩みをすすめてきました。イエス・キリストさまは、ご自分の生涯を通して、神の御心に生きることを証しされ、実践され続けました。そしてこの伝法教会も、この基本スピリットをもって、長い歴史の間生き続けてきました。

 

 そのキリスト・イエスの心は具体的にはどのような心であるでしょうか。それは、一つは、「全き聖潔の生涯」であり、もう一つは、「伝道の生涯」です。

  「全世界をめぐりて、すべての造られしものに福音を宣べ伝えなさい。」マルコの福音書16章15節

 

  今、この伝法教会に属するお互いは、時代の変化、状況や環境の変化の中にありますが、「キリスト・イエスの心を心とせよ。」このスピリットは絶対に失ってはなりません。私たちの日々の歩みの中で、この御言葉に生きるクリスチャンであらせていただきましょう。そしてそれこそが、伝法教会を守り続ける唯一の道であることを覚えさせていただき、幸いな創立記念礼拝の朝とさせていただきたいと思います。