8月4日 礼拝メモ
ヨハネの福音書20章19、20節 (説教) 朝比奈悦也牧師
「平安があるように」
今朝お読みした箇所の中では、イエス・キリストの弟子が人生の局面にあった時、一番大事なことを発見している事を見ることができます。3つのポイントから見ます。
1、平 安
心に安心があることを「平安」と言います。聖書は、一番大事なことは「平安」であると教えています。この箇所に出てくる弟子達は、この時、人生最大、最悪のピンチにいました。彼らの師であったイエス・キリストが十字架にかけられ惨殺されたのです。弟子達にとってすべてを失われるような経験でありました。この先の事を考えて恐れ、不安にさいなまれていました。その時に、イエス・キリストが弟子達の前に現れて仰ったのは、「平安があなたがたにあるように。」(19節)、との言葉であります。平安は何にも勝って大切であります。
2、平安はいかに大事であるのか
医学の世界では、心の状態が健康に大きな影響を与えると言われます。心の落ち着き、平安はとても大切であります。いじめを受けると体の不調を覚え、ストレスがたまると食欲がなくなり、また夜眠れなくなり、精神的にダウンしてしまうことがあります。どんなに才能や実績がある人でも心の平安をなくすと思わない行動や狂いを生じる体験をします。平安は人が生きていく上でいかに大事であるかが分かります。
3、平安はイエス・キリストが提供してくださる
イエス・キリストは、弟子達の前に現れて、ご自分の手と脇腹を示され、その後、「平安があるように」と二度言われました。それまで戸を堅く閉じて恐れの中にあった弟子達が、主を見て喜びに包まれました。暗闇が取りのぞかれ、この後、弟子達は力強く立ち上がっています。そしてさらに厳しい現実の中に立つことになりますが、彼らの心に失われない平安があったのでその困難の中を力強く乗り越えていったのであります。イエスさまは、私たちに平安を与えてくださる御方であります。
クリスチャンは、教会に集い、聖書を読み、お祈りをし、賛美をする中で平安が与えられ、現実の問題の中を乗り越えていきます。この平安を得るためには、イエスさまを信じてその平安を体験することです。イエスさまを信じて平安に歩みましょう。