12月1日(日):礼拝メッセージ

12月1日(日) 礼拝メモ

ヨハネの福音書1章9~18節 (説教)朝比奈悦也牧師

「世を照らすまことの光」

 

 クリスマスの時期、イエス・キリストは毎年その誕生を祝われていますが、なぜでしょうか。その理由は、聖書にはっきりと記されています。ヨハネの福音書1章では、イエス・キリストが、「ことば」(1節)、「いのち」、「人の光」(4節)として生まれてくださったと紹介しています。今朝は、「すべての人を照らすまことの光が、世に来ようとしていた。」9節に焦点を合わせて三つの点から見させていただきます。

 

1、光

 イエス・キリストは、「光」としてこの世に来られました。イエス様は、イスラエルという国でお生まれになりました。その歴史は、紀元前11~10世紀にかけては、世界にその名を知らせるほど繁栄した国となりましたが、その後、国が分裂し、他の国に滅ぼされ、奴隷の時代をたどることになります。その後、奴隷から解放されましたが、周りの強大な国家の圧力、支配のもとで600年ほど送ったのであります。強大な国に、搾取され、監視され、抑圧される中で、国民は、生活に絶望し、暗闇の中で生活を送りました。その闇の中にいた人々の中に光として生まれたのがイエス様です。希望の光とし来られました。

 

2、まことの光

 また希望の実現をもたらすまことの光として来られたのがイエス様でした。飢えている人には食べさせ、疲れている人、病の人々に癒やしを与えなさいました。孤独な人生を送る人に寄り添い、まことの光として希望を実現してくださった御方です。

 

3、すべての人を照らすまことの光

 すべての人を照らすまことの光として来られたのがイエス様でした。格差社会の中で、富める人たち、貧しい人たちに分け隔てなく、光として来られました。また、「恵みとまことに満ちておられた」(14,16,17節)御方として来られました。「恵み」とは受ける資格のない人たちすべての人たちに与えられるものです。

 

 クリスチャンは、その光の御方を体験しながら生きています。私たちは、光に背を向けるのではなく、心を向けて、方向転換をして歩む生涯、信仰の生涯を送らせていただきましょう。これはまことの幸いな人生です。イエス・キリストを信じて、あなた自身が、そのまことの光を体験していただきたいと思います。